住宅に合った屋根塗料、外壁塗料の選び方

外壁や屋根に対する塗料とその種類


屋根や外壁に使われる塗料には、色々な選択肢があります。シリコンやウレタンなどの種類があり、それぞれ特徴も異なるのです。耐用年数や耐候性などの違いがありますから、自分のニーズに合う塗料を選んでみると良いでしょう。

塗料によって特徴は異なる

冒頭で触れた塗料の中で、シリコンは耐久力や耐水性が優れています。耐水性が今ひとつな塗料ですと、雨漏りも心配という方も多いですが、シリコンは耐水性が比較的優れているのです。雨水が心配な方は、シリコンという塗料がおすすめです。
また人によっては、塗料の費用を気にしている事があります。そもそも外壁や屋根に対する塗料の工事を行うにしても、業者にお金は支払う事になるのです。DIYなどで作業を行うにしても、塗料を買う必要はあります。その際の費用を気にしている方も、少なくありません。
できるだけ費用を節約したいなら、アクリルという選択肢もあります。外壁や屋根に対する塗料の種類も多彩ですが、アクリルは費用が一番低いからです。
上記のように、塗料には色々な種類がありますが、それぞれ特徴も異なる訳です。


比較的長持ちするフッ素という外壁塗料

外壁に対する塗料は、他にもあります。フッ素という塗料もあるのですが、耐用年数が気になる方には向いています。
そもそも外壁や屋根に対する塗料は、どれも必ず劣化してくるのです。建物自体も経年劣化しますが、それは外壁塗料も例外ではありません。年数が経過すれば、いずれはメンテナンスも行う必要があります。
しかし、それも塗料次第なのです。塗料によっては耐用年数が比較的長めになっていますから、それほど大きな手間がかからない事もあります。その1つがフッ素という塗料なのです。
フッ素という塗料は、耐用年数はかなり長い方になります。製品によって異なりますが、15年から20年と言われているのです。
上記でも少々触れたアクリルという塗料は、そこまで長持ちしません。耐用年数は4年から7年目安になるので、そこそこの頻度でメンテナンスを行う必要があります。またウレタンという塗料は、6年から10年目安になるのです。かなり数字に幅がありますが、製品によって耐用年数は異なる訳です。
上記のような塗料と比べると、フッ素はかなり長い方になるでしょう。ですから耐用年数を重視したいなら、フッ素が推奨されます。


剥がれづらい塗料を求めているならウレタンがおすすめ

それと冒頭でも触れたウレタンと呼ばれる塗料ですが、密着性に大きな特徴があるのです。塗料が剥がれてしまうのが心配な時は、ウレタンを検討してみると良いでしょう。
確かにウレタンは、フッ素ほど耐用年数は長くありません。その代わり、密着性が比較的優れているのです。
塗られてから長い年数が経過した塗料の場合、だんだん剥がれてくる事はあります。塗料の一部が取れてしまうのは、あまり見た目も良くありません。剥がれた部分から雨水が浸入してしまうのも心配です。
その点ウレタンという塗料は、壁などにしっかり密着してくれる性質があるので、剥がれづらい傾向があります。

屋根塗料の種類も多彩

上記は、いずれも外壁に対して使われている塗料になります。ところで塗料が使われているのは、もちろん外壁だけではありません。屋根に対しても塗料は使われているのです。
屋根に対しても、ウレタンやシリコンやフッ素などの塗料は使われています。その性質も、基本的にはほぼ一緒です。シリコンという屋根塗料は水には比較的強いですし、フッ素という塗料は耐久性が比較的優れています。
ただ屋根という箇所の場合、フッ素よりはシリコンの方が良いという意見もあります。屋根という箇所は、外壁よりは塗料に対するダメージが大きいので、たとえフッ素でもあまり長持ちしない事があるからです。結局は頻繁にメンテナンスを行うことになるので、シリコンがおすすめという声もあります。
いずれにせよ屋根塗料には、色々な種類があるのです。


紫外線に強い無機という屋根塗料

ところで屋根の場合は、上記の他に無機という塗料があります。無機という塗料は、自然界の鉱物によって作られているのです。
それだけに、紫外線には比較的強い性質があります。紫外線が長期に渡って当たり続けると、屋根に対する塗料も劣化してしまうのです。しかし無機という塗料は、紫外線によるダメージを受けづらいので、比較的長持ちする傾向があります。


様々な種類がある屋根や外壁塗料

このように外壁や屋根に対する塗料といっても、実に色々な種類があるのです。それぞれ費用や耐用年数や耐候性に関する違いはあります。
外壁を長持ちさせたい時などは、フッ素という種類の塗料を検討してみると良いでしょう。逆に、比較的頻繁に塗り替えをしてみたい時などは、むしろアクリルの塗料がおすすめです。また防水性に優れている塗料を求めているなら、シリコンにすると良いでしょう。
どの種類の塗料が一番良いかは、やはりニーズ次第です。